「小さい頃は神さまがいて」
そんな歌のワンフレーズが浮かんだ。
その二人の神さまは、今リビングのソファにいる。
お陰さまで私の夢は、たくさんたくさん叶えられた。
時に神さまに歯向かって、時に感謝していくうちに。
いつの間にか私も魔法を使えるようになって、夢は自分で掴むものになった。
なんでも頑張った。毎日毎日、魔法を使いまくった。
そしたらプツリと糸が切れたように、突然何も、魔法すら使えなくなった。
世界が私を嫌っているように感じた。
――もう終わりだ、そう思った20の夜。
そんな時に私を救ってくれたのは、神さまからの手紙。
私は今、脚を引きずりながら神さまの元にいる。
この二人の神さまが本当の神さまの元に行ってしまう前に私は魔法を使えるようになるだろうか。
もしその時が来たら、大きな大きな親孝行がしたい。
――子供の頃は――
6/23/2022, 10:58:40 AM