【突然の君の訪問】
現在夜、11時23分、外は雨
そんな真夜中のわたしの部屋に
無機質なチャイムが鳴り響く
見る見るドアを開けてみると、いたのは
"君"だった
「ああ、起きてたのね!お茶でも飲みましょうよ」
『来てそうそうなんだよ…まあ用意するけど』
水滴と土に塗れた雨合羽に、スコップ
君の格好には違和感しかなかった
「じゃあ、お邪魔するね」
すれ違うと異常なほどの鉄の匂いがした
もしかして、と思い、その事を口に出そうとすると
その時首にひんやりとした感触がした
見ると、君は僕の首に刃物をあてていた
「そうだ、警察に言うこと考えといてね」
わたしを襲ったのは遅すぎる胸騒ぎだった
8/28/2023, 11:26:25 AM