“あ、流れ星”
“どこどこ?”
“ほら、あそこ‼︎”
“見えないよ”
“ほら‼︎あそこだって、、、”
“、、、あ〜あ、消えちゃった”
“見たかったなぁ”
落ち込むわたしに、あの子は
“落ち込むなよ‼︎また探すから‼︎”
と励ましてくれた
“そういえば知ってるかい??”
“流れ星が流れている間に3回願い事をすると”
“その願いは叶うんだよ”
その声にわたしは振り向いた
後ろには男の人が立っていた
“そうなの⁉︎”
“そしたら次見つけたら絶対願い事する‼︎”
わたしたちはその話を聞いてすぐに宙を見上げた
あれから40年も歳月が流れ
わたしも彼もだいぶ歳をとった
流れ星に願いなんて、、、
なんて可愛いことをしていたんだろう
思い出すだけでクスッと笑ってしまう
願いなんて叶わないんだろうなぁと思いながら
わたしは今日も流れ星を探してる
『流れ星に願いを』より
4/26/2023, 3:43:20 AM