お題 好きな本(今回は小話ではなく独り言として)
『世界から猫が消えたなら』
中学生の時、学校で泣き声を我慢しながら読んだ、思い出深い本。
一番好きなのが主人公がお母さんの手紙を読むシーン。母親の無償の愛が優しすぎて、苦しかった。
生きる意味の答えのひとつを、これで学んだ気がした。
『中原中也詩集』
「サーカス」とか「また来ん春…」「汚れつちまつた悲しみに」も凄く好きだけど、「頑是ない歌」が個人的に一番だと読む度に思う。
ふとした瞬間感じる、子供の時に見た光景を思い出して、どうやったってもうあの頃に戻れない悲しさとか、妥協して生きなきゃいけない人生のどうしようもなさを、こんなにも優しく静かな言葉で表せるのが凄いと思う。
図書館で見かける度に借りてる本。
6/15/2023, 3:02:55 PM