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日常


「今日は何するの?」

「そうだなぁ。せっかくの休みだしな……」

「出掛ける?どっか遊びに行っちゃう?」

「いや、ダラダラ過ごす」

えぇー、なんでよ。
せっかくの休みとか言ってたクセに。

と、がっかりした気持ちを込めて、口に運んだシリアルを咀嚼する俺に。

スプーンをブラブラとさせた彼が。

「ダラダラ過ごすのも、休みじゃなきゃ出来ないんだから。そんなに悪くないと思うけどなぁ」

なんて。
俺の残念そうな様子に気が付いたらしく。
そんなことを溢して。
ふあぁ、と欠伸をするから。

まだ寝てたいところを、こうやって俺と一緒に朝ごはんを食べる為に起きてくれた、彼の優しさを感じた。

だから。
俺は彼ににっこりと笑って。

「そうだね。のんびりするのも悪くないかも」

「そうだよ。それじゃ、一緒に二度寝でもする?」

「いいよ。そうしよっか」

俺と彼は、朝ごはんであるシリアルを食べ終わった器を、キッチンの流し台に置くと。
二人で、一つのベッドに潜り込む。

これが、俺と彼の幸せな日常だ。


                      End

6/23/2024, 12:45:57 AM