子供の頃、積み木を積むのが上手かっただけであんなに褒められて。今では積み木に触れているだけで頭のいかれた大人である。時間は残酷に人間をまだ見ぬ世界に連れ去る。みるみる高くなるハードルはそのうち自分の人生を追い越して、気がつけば道を外れた人になる。自分らしく生きるなんて幻想で、唇を噛んで「まだ見ぬ世界」にしがみつくしかなかった。こんな世界なんて、自分にはなくて良かったのに。ずっとここに居たかったのに。
6/27/2025, 2:41:38 PM