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▼ 踊るように

アイツの声は腹に響く
重厚感がありながら軽やかで、喜怒哀楽が乗っている
隣に立っていたあの頃とは違う
経験から、乗り越え、背負うものがある安定感
もう大丈夫と言わんばかりの広く分厚くなった背中
(怯んだり、妬み嫉みがある訳じゃねぇ)
自分だって、環境は変わった
仲間がいて、あの子だけがいない
(アイツと比べてはいる訳だな)
馬鹿馬鹿しいと思考を止めて、こちらへ向かって来る足音に振り返る
表情が綻んでしまうのは一緒にいて楽しいから
それだけはあの頃と変わらない

足取りは軽く、追い風で体も軽い
背負ったものは重くてもこの足で歩いていける

9/7/2023, 10:15:43 PM