彼女のイメージカラーは白か、かなり薄い水色。
本人も全体的に色素が薄くて透明度の高い。そんな彼女。
「なんですか、そんなに見て」
夕飯後。
のんびりとソファに座りながら、そんなことを考えていた。ぼんやりと彼女を見つめていたものだから、不審に思った彼女から声がかかった。
「いや……キレイだなって」
「な、に、言っているんですか!?」
慌てながら、視線を逸らす彼女。よく見れば耳まで赤い。
「なんというか、汚れてない感じ?」
それを伝えた瞬間。唇を尖らせてこっちをねめつける。
ゆっくり近づいたかと思うと、膝に乗っかった。
「わたし、そんなに無垢じゃないですよ」
そう言うと、彼女の温もりが全体に伝わった。
おわり
お題:無垢
5/31/2024, 11:41:31 AM