ココロオドル
良くない悪癖がある。悪癖の時点で良いわけがないのだから、文章としておかしいのは重々承知で、それでも良くない悪癖と言わせてもらいたい。
約4年前に君と出逢って、約半年前に君と連絡先を交換した。最初の2,3ヶ月は外に出掛けることが多かった。後半の2,3ヶ月は殆どを君の家で過ごしている。君はだいたいゲームをするかスマホを弄るか。自分はだいたいそんな君を横で眺めるか眠るだけで、会話が無いわけではないが心地よい無言を感じられるようになった。お互いに恋人が欲しいわけではなくて、君は一人で死ぬのが嫌だから一緒に生きる人を探していて、自分はずっと飼い主を探していたから、今の関係性は言わば利害の一致。自分の中では友愛が4割、家族愛が6割ぐらいで、君は友愛100%だと昨日聞いた。それで良い。それをずっと求めていた。君は「いつか友愛が愛情になればラッキー程度」だと言っていて、穏やかなのが一番だとぼそっと教えてくれた。
つまるところ、君からの信頼度は着実に増えている。周囲から言われるまでもなく、それは何となく自覚しつつある。信じきれないのも悪癖の一つだが、これは自分自身の問題なので冒頭の悪癖とは少し違う。自分が言っている良くない悪癖というのは"裏切りたくなる"ということで、君からの信頼度が高まれば高まる程、裏切ったらどうなるんだろう?怒りが滲むのか、絶望の表情を浮かべるのか、それとも一切の感情を失くして平然としているのかを確かめたくなってしまう。無論、そんなことをすれば君が離れていってしまうことは百も承知で、君と離れる未来なんて想像もつかないから実行してはいけないことは充分に理解している。それでも心は静まらない。君にはこの悪癖を伝えたし、裏切ったら即破局だと言われて、それはそうだと自分でも感じている。
来週の某日、学生時代に付き合っていた人と会うけれど君には伝えていなくて、まぁ君はそういうのは気にしないだろうからその内伝えようかなとは思っている。あわよくばほんの少しでも軽蔑してくれないかなって。そう考えるとココロオドル。
10/10/2024, 1:10:24 AM