ドキドキ。
ドキドキ。
見慣れた電話番号。
これはときめきの、ドキドキでは無い。
過呼吸手前の、ドキドキだと、自分の中では分かる。
「もしもし? 」
この次に何を言われのか、体が硬直する
何で私、電話番号教えちゃったかなぁ…後悔しても遅い。
「はい…」
「パソコンの調子が悪くて、教えてくれない?」
ほっとする自分を感じて、やっと息がすえた。パソコンの事くらいなら教えます。なんて事は無い。
頼み事をする時は、優しい人なんだけど、
この人、何かあるとゼロを1にしなさいと言う上司だから…いつも、無茶ぶりだから…
本当は苦手なんです。
私の呼吸が浅いのは、眠りも浅いのは
「もしもし?」
のせいだ。
※※※※※※※※※※※
【お題】始まりはいつも
※※※※※※※※※※※※
10/20/2022, 1:06:21 PM