海喑

Open App

日がまだ昇っていない深夜。
ふと、私は目を覚ました。横を見たら今寝たのだろうか、スヤスヤ眠っている貴方がいた。
濃い隈はいつ消えるのかなと寝顔を見ながら考えていた。
いつもの様に朝のルーティンをこなした。今日は時間があったからいつもより時間が出来た。
することも無いから、絵を描いていた。
貴方と一緒にいるようになってから昔よりも描かなくなったな。
私は貴方の役に立ちたい。その一心だったから自分のことなんて二の次だったからか。なんて思いながら。
「ん〜 、やっと描き終わった!でもなぁ、昔より下手になったな。まぁずっと描いてなかったからしょうがないか。」
描き終えた絵を見ながら下がった自分の画力を仕方なく思っていると藍色のカーテンから柔らかな光が差し込んでくる。
その光は、私を優しく包み込んでくれそうなくらい柔らかくて暖かい。
私はその光と少し戯れた。こうやって遊んでいた幼少期の私を思い出しながら。
そして私は今日も頑張るぞ!と意気込んだ。
やわらかな光。それは私の大好きなもので、私を元気づけてくれる
綺麗な光だ。

10/16/2023, 11:26:40 AM