僕はブランコが苦手だ。 あの揺れているのを見ると目眩がしてくる。 そう以前話したはずなのに、なぜか君は揺れているブランコを見るように頼む。 少し朦朧とする僕に君は小声で語りかけた。「指輪は高くなくても大丈夫。 夜景の綺麗なホテルのレストランに憧れてるよ。 そこでぜひお願いします」 ……小声には気づかなかったフリをして、おねだり通りにしよう。
2/2/2024, 3:26:26 AM