圭昭

Open App

モンシロチョウ

幼き頃は地を這い、大きな空を自由に飛ぶことを夢見た。
年をとり幼き頃の夢は忘れ、現実のみしか見れなくなった。
しかし、彼は常に空を望んでいた。
私とはかけ離れた熱量で夢を見ていた。
今の僕は地を這い続け、夢を見ることすらやめてしまった。
彼は青に染まった空を我が物顔で舞っていた。
その目で僕をどんな気持ちで見下ろしているのか。
僕はあなたを嫉妬や怒りに満ちた目で見つめているというのに。
優雅に風に舞う姿は私の目を奪った。そして夢を見させた。
あなたのように熱を持って夢を見ろと語るようだった。
羽を持ち、熱を抱き、自由になれたら幸せだったはず。
僕もそっち側だったらよかったのに。

5/10/2026, 1:06:30 PM