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かごの中の鳥は
外の世界をずっと見ていました
どんな時もただただ見ていました
雨の日も大風の日も雷の日も
ただ静かに見ていました

ある日、鳥かごの入り口が開いていました
鳥は一歩、一歩と外の世界へ歩いていきます
その時 ふと 自分に羽根があったことを思い出しました
記憶の限りを尽くして はばたいてみました
ふわりと、体は宙に浮き、どこへでも
行きたいところに飛んで行けるのです

無我夢中で大空へと飛び立っていった一羽の鳥は、
雲の向こうへと優雅に消えていきました

7/25/2024, 10:45:06 PM