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はるか昔の神話に似た話。

太陽のように暖かな君は、どんな逆境にも抗う強さを持ち、どんな悪をも包み隠さず光へと変える不思議な能力を持っている。私は、そんな君に心から惹かれたのだ。

惹かれたという表現はまた違うかもしれない。共に居るにつれ、君と私が同体である事の自覚が生まれてくる。それは、私が肉体を持たない魂だけの存在であるから?
今となってはどうにも確かめようがない。

君と私を繋ぎ止めていた、金の鍵。少年のような君には相反する装飾品。思えば、君が鍵を譲り受けた時から、いや…その前からこの運命は始まっていたのだろう。

私には、かつての世界を守護する使命がある。その使命を思い出せたのも、君との縁たる鍵があったからこそ。

……この使命に、君は居てはならない。君のように輝いた存在に、この役目は負わせてはならない。

_或る白き泉の地にて_

《君が隠した鍵》

11/24/2025, 10:24:26 AM