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ずっと自分は日差しの当たる道ではなく、
日影の道を歩くべき人間だと思っていた。

少しでも陽に触れれば吸血鬼のように
たちまち灰になりそうなくらい
それほど身も心も弱りきっていた。

だから、闇を選ぶしかなかった。

光に拒絶されるのであれば
闇を受け入れるしかなかった。

哀しみと虚無と怨嗟の念が
渦巻く終わりの無い日々の中、
足が沈みそうな暗闇の中を
歩いていくしかなかった。

歩いて、歩いて、歩き続けて

ようやく救われると思った矢先
手に入れるはずだった果実は、
目前で枯れ果ててしまった。


一体ここまでなんの為に____

7/2/2021, 6:29:53 PM