テーブルに置いたグラスに火が灯り、目を向けた窓の外。
茜色が空間を彩る秋の暮れ。
残滓を残し、夏の熱も過ぎ去っていく。
涼やかにそよぐ緑は、ゆっくり色を変える。
LaLaLa…、そのリズムは小さな唄を奏でる。
朝は夜に終わり、夜は朝にはじまるように。
咲いては散り、また花開くように。
ただ澱みなく動く。
ひっそりと、時にさざめき、Good Byeと手を振りながら。
LaLaLa Good Bye…
それは、陽がまた昇ることを、巡ることを知っている、
深く静かな確信のメロディ。
抗うことなく、また来る別れの日も、
次の春の気配も、等しく抱きしめる。
巡り続ける、この世界の穏やかな鼻歌。
LaLaLa Good Bye
10/13/2025, 11:28:19 AM