「鏡よ鏡。世界で一番美しいのは誰?」
「それは白雪姫です」
鏡は答える。
私はもう一度同じ質問をする。
「もう一度聞くわ。鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰?」
「それは、もちろん貴方様、白雪姫であります」
私はその答えを聞き、私は笑うのを堪えられなかった。
そう私が世界で一番美しいのだ。
この鏡は正直だ。必ず世界一美しい女性が映る。
稀に私以外に映ることがあるが、すぐに間違いを正すことにしている
するとまた私が映るのだ。
こんなに気分のいいことはない。
かなりお金をかけることになったが、問題ない。
私が世界で一番美しいことが重要なのだ。
鏡を見る。
やはり私は美しい。
鏡の中の自分は、血と錯覚するほど真っ赤なドレスを身にまとい、邪悪な笑みを浮かべていた。
11/4/2023, 7:43:55 AM