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わたし今夜は、とうさまと星宿のつらなりを眺めていましたの。天にこぼしたミルクの伝うのを、まばたき三度、その都度に余計伝って往くのを少しばかり濡れた草はらで見ていましたわ。あんまりにやさしくって、シルクみたいなやわらかさをともなっているものですから、 舐めてみたら甘いあじがするのかしら、水瓶座には満杯にミルクがつまっているんじゃアないかしら。 そう云ッたらとうさまに、笑われてしまった。もうわたし恥かしくって恥かしくって、くちの中に入れてゐた琥珀糖を黙って呑み込んだんですわよ。勿体ないことしちゃった。.....フン。......あのね、あのねエ。あとでわたしに海色のチョコレイトを渡して謝ってきたけど、許してあげないの!羊の人形を抱えて知らんぷりした。しろういやわらかい綿に顔うずめて、聞いてないですよッてしたんです。そしたらとうさま、しょんぼりしてた。さっき見た時も。今思い出したらわたし、チョッピリ可愛そうな気がしてきましたわ、しようがないから明日の朝ンなったら許してあげようかしら?はちみつ入れたホットミルク、持って行ってハグしてあげようっと。

6/11/2023, 3:08:15 PM