Kagari

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「街の明かり」

 街灯やライトアップが増えたせいで星が見えづらくなった、なんていつぞやのお題に愚痴混じりにぼやいたけれど、実際ちょっと寂しさも覚えたのだけれど、いざ街灯を減らされたら結構不便だ。現に痛感してる最中である。

 これを綴っている人はあちこちを回る転勤族なので、短期間でいろんな場所を回っている。一緒に回ってる人と話してからやっと気づいたのだけれど、いま住んでいるところはそもそもの区画の問題なのか、街灯が少なすぎる。前も似たような感じだったかとふも思ったが、いままで渡り歩いてきたなかでも断トツに少ないぞ。
 道路を隔てた向かい側に、自販機の明かりがぼうっと光ってるのは唯一の救いだ。道路もあるんだけど、ちょっと行った先のコンビニぐらいしかほかに明かりがない気がする。

 この暗がりに乗じて誰かが潜んでいるかもしれない。

 その誰かとは、果たして人間じゃないナニかかもしれない。

 そう思うと、かつての人々が暗がりに怯えつつも、独自の解釈で立ち向かっていたいわゆる「怪異」というのが、ちょっと愛おしくも思えたりする。

 自論なんですが、怪奇現象とか妖怪とか怪談って、認知する人がいなければ成立しないと思ってます。もっというと、人がいなかったら存在しないものだと思っています。そう考えると、途端に愛おしく見えて……来ないかも。

 好きなくせにビビりなので、怖いものは怖い。幽霊っていう存在というか概念はいると思っているけど、実際に遭いたくないし、見たくない。聞くだけで満足するに限る。安全圏から認知したい。なんてわがままなんでしょう。

 いつも小説を書いていたけど、別に好きに綴っていいんだからたまには思ったこと呟こうと思った次第。

 なんだかんだ言ったけれど、街灯、いつもありがとう。この地域、できれば増えてくれたら嬉しいな。

7/8/2024, 2:14:55 PM