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「愁う」という言葉があるように、秋は物悲しい気持ちになりやすい季節だ。生命力に溢れた夏の景色から徐々に落ち着いた色彩に変わり、肌寒さを感じ始める時期。だんだんと色づいていく木々のように、また冬に備えて食料を蓄える野生動物のように、人間も「恋」の実を育みやすい季節なのかもしれない。
「秋恋」というお題から徒然なるままに「秋の恋」について書いてみたけれど、わたしは「秋が恋しい」と読みたいな。今年はまだまだ残暑が居座っているけど、道端のドングリや夜の虫の声に、確かに季節が歩を進めているのを感じる。冬が訪れる前に、もっと「秋、来い」と思う。

9/21/2023, 10:52:45 AM