【ブランコ】※親分子分二次創作 それは傾いた日を受けて地面に影を落としていた。 公園の隅で軋んだ音をたて、わずかに前後に揺れるブランコはあたりに人が見受けられず、公園の物悲しい雰囲気を作ることに一役買っていた。 ロマーノは公園に足を踏み入れた。土がざくざくと鳴るが、ロマーノはそれすらも鬱陶しく思えた。うるさいのは好きじゃない。 青年はブランコに腰を下ろした。膝を直角に保つには座席が低すぎる。 もう子供ではない。未完
2/1/2024, 10:27:33 PM