何もなかった。
夢中になれる好きなものも、生きがいだといえるほど熱中している何かも。
ただぼんやり、モノトーンの日常が過ぎていたある日
画面越し、楽しそうに笑うあの人を見たんだ。
自分にできないことを無邪気にやってのける。
話が面白くて、見ていて勝手に笑ってしまう。
「もっと知りたい」
直感的に心が動いて、興味のある出演作を
片っ端から見るようになった。
見れば見るほど「好き」が増して、
どんどん世界に色がついて、きらめきはじめた。
人生が、動き始めた。
9/4/2022, 11:36:06 AM