そんじゅ

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今日の講義は魔法学概論ii、1章の続きです。
76ページを開いてください。

世間で広く使われている光の魔法。太陽や月や星といった自然由来の光から魔力を得て使う魔法です。素朴ですが歴史が長く強い力がある。この市民講座に通っていらっしゃる皆さんは、初級試験の合格者ですね。

反対に、闇の魔法があるのもご存じでしょう?暗く、重い、世界の光を打ち払う漆黒の闇を媒介とする魔法です。光ある世界にしか生きられない我々人間にはおよそ扱うことが困難な、危険を伴う術です。
(小声で)そこをもっと詳しく知りたいという方は、講義のあとで個人的にお声がけを……ははは、個人講義の授業料は要相談です。

それでは今日の本題、影の魔法に進みます。

今、会議室には右手の窓から日差しが差し込んでいますね。机の上に伸びている、窓枠の影をよく観察してみてください。何が見えますか?

影にごくごく淡い輪郭が存在するのが見えますか?まるで「影の影」といったような…ええ、ええ、それ、その部分です。全員見えました?良く分からない方は、77ページの写真を見ておいてください。

それを半影といいます。まさに光と闇の狭間であり、影の魔法の力の源となるものです。

光と闇は正反対の存在であり常に反発しあう力ですが、影はそうではない。光と闇のどちらとも親しく、また、常に彼らの両方の力を必要とする複雑な存在です。

影の魔法を使いこなすには、世界の中道を探り当てる観察力と、常に偏りなくその立ち位置を維持する胆力の二点を求められます。

さ、残り半年の講義で基礎をしっかり学びましょう。


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「光と闇の狭間で」

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所感:
始まりも終わりも唐突な講義風景。基礎講座なので高度な術は教えてもらえません。あと、本気で闇の魔法について尋ねると要注意人物として当局にマークされます。

12/3/2022, 11:36:44 AM