『涙の理由』「またね」「うん、またね」私はわかっていた。このまたねがもう会うことの無いまたねだと。サヨナラは言えなかった。お互いに背を向けて歩き出した。もう会えないとわかっていて最後の嘘をついた。最後の悲しい嘘。それを理解した時涙が止まらなかった。最後ならもっと笑い合える嘘がつきたかった。
10/10/2023, 1:56:55 PM