そー

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窓を眺める。
今日は曇天、昨夜の雨で出来た水溜まりも、
今日の薄暗い空を映すだけ。

今週は連日の雨らしい。
梅雨の前線が出しゃばってる。
昨日も、今日も、雨だったはずだけど、
今朝の天気予報は曇りらしい。
今日なら、久々の太陽を見れるかなって思ったけど、
朝も、昼も、夜も、太陽は姿を表さなかった。

海岸に行けば、雲の間から差した光が、
海面に反射してきらきら光る。
それでも、太陽を見ることは無かった。

山には、雲がかかってなかった。
でも、昨夜までの雨のせいで地面が緩んでいるからって、
山には入れなかった。
また 見れなかった。

隣の街は、雲が晴れて少し暑いらしい。
でも、私が行ったとたんにくもり始めた。
結局また 見れなかった。


あの人は、雨女の私も愛してくれた。
あの人は、晴れ男でも、雨男でもないのに。
あの人は、私の心を晴れさせてくれた。
あの人は、私の太陽だった。

あの人に、見せたい。
あなたがいなくても大丈夫って。
あの人に、言いたい。
あなたは私の太陽だって。
あの人に、会いたい。
あなたと一緒に太陽を見たい。


でも、あなたはもう居ない。
だから私はいつまでも、雨女のまま。

枯らしたはずの涙が、涙の跡をなぞる。
ほんの少し。雨の匂いがした。

6/19/2025, 2:13:53 PM