二人だけの。
幼なじみがいる。
幼馴染みと言っても幼稚園のときから面識はあったけど、初めて言葉を交わしたのは小5のときだ。
近所に住んでいたのに、同じクラスになったことがなく、小5のときに初めて同じクラスになった。
小学校あるあるだろうか。
クラスが離れた途端に友達解消、みたいな。
その逆現象だった。
まるで昔から知っていたようにあっという間に仲良くなった。
しかし、彼女は極めて優秀だった。
習字の習っている私より字がきれいだった。
私が溜めるばかりと思っていた進研ゼミを勉強に使う人を初めて見たときは衝撃を受けた。
学校では真っ先に課題を終わらし、先生に次の課題を求めていた。
まるでハーマイオニーだ。
ハリーポッターの小説を教えてもらったのも彼女で、私の読者歴には彼女の影響が過分にあった。
だから、仲がよい割りにいつも私は嫉妬の嵐だった。
目の上のたんこぶだね、とよく両親に笑われた。
そりゃ、私はピアノも続かなくてすぐにやめたし、
水泳だって習い事レベルで選手コースなんて誘われたこともない。そろばんだってできないし、計算は苦手だ。
だけど、私は負けず嫌いだった。
小6になってそろばんも始めたし、進研ゼミも開いてみた。図書館にも通うようになって伝記漫画を一通り読んでみた。
両親はいい影響を受けていると喜んでいたけれど、影響を受ける側でいるのがいつも悔しかった。
彼女とは色々な出来事がある。
地域の盆踊りコンクールで一緒に優勝したり、
壁新聞コンクールで入賞したり、
高校受験で私の嫉妬心が破裂して絶交したり、
はたまたお互いに志望校に受かって、和解したり、
今では数ヵ月に1回はご飯に行く親友だ。
職種も同じで志を同じくする。
また、機会があれば書きたい。
7/15/2025, 1:06:36 PM