君と最後に会った日
ーまさかあの日が君と最後に会った日になるなんて思っていなかった。
君の笑った顔。君の声。君の好きなもの。君の好きな場所。君と食べたもの。君と話したこと。・・・
何をしても君を思い出す。でもそこに君はいない。
あまりにも突然の別れ。すぐに理解できなくて。
君の幻に声をかけそうになって、幻聴に応えようとして。
あぁ、君がいなくなったことなんて嘘なんじゃないか?
こんなにも、君の存在が僕の心に染みついているから。
君のことだから、僕のことを驚かそうとして、隠れているんじゃないか?だったら、もう出てきてくれよ。
「もういーかい?」
僕以外、誰もいない部屋でつぶやく。
君と最後に会った日に見た、君の中で一番綺麗な笑顔が忘れられない。
6/26/2023, 11:36:21 AM