ぐる。ぐる。目は天井を真っ直ぐ捉えようとしてるのに、ぐらぐらとして、なかなか捉えられない。ぐる。ぐる。まわる。時計の音しか聞こえないこの静寂に包まれた空間で、ジリジリと焦燥感が迫る。畜生。このロープじゃ、ダメなのか。
「あぁどうして……生きろというのですか」
私はもう限界だった。涙はもうでない程、泣いた。以前から何もない人生だった。幼い頃からどこか心が虚しくて、なにかしようとすればそれを否定され、努力を笑われる。「ほら、だっから言ったじゃない」よく言われた言葉だ。あの怒鳴り声の時の、甲高く不愉快な音も覚えている。時々夢に出てきて、耳元で叫んでくる。その度、私はごめんなさいごめんなさいと謝り続けていた。
この夢は一ヶ月に一度程度だった。しかし、それは段々と増えた。一ヶ月に3回程度から、2週間に一度。遂には3日に一度になっていった。怒られるだけなら、まだ良い。近頃は、他のトラウマも出てくるのだ。それは、父と母の喧嘩で、父は包丁を持ち、もう片方はそれにも関わらず挑発するようにおどけたポーズをしている。そして私はいつでも逃げれるようにと、ドアを少し開けたまま、寒さに耐えずっと待っていた。
(何時間……何時間……耐えればいい?いつ、父は来るのだ?)
そう思った矢先、遂に襲いかかってきた時。私は必死に挑発を続ける母を引っ張って外まで逃げた。もちろん私は裸足で、それで、それで、私は後ろを振り返ると……。
____いつもここで夢は終わる。
私はまた、繰り返す。この夢を
3/23/2025, 3:11:28 PM