涙の理由
悲しくて
苦しくて
辛くて
痛くて
嬉しくて
楽しくて
感動して
あくびをして
聞かれて答えられるものも、答えられないものも、
無数にある涙の理由。
でもやっぱり数には限りがあって、その何倍も多い涙には、理由がつけられないものだってあって。
そんな理由のない溢れる涙は、何として存在できるんだろうななんて、思って。
でもきっと、
悲しいからでも
苦しいからでも
辛いからでも
痛いからでも
嬉しいからでも
楽しいからでも
感動したからでも
あくびをしたからでも
説明できなくても
理由がなくても、全部普通に一緒で、目から流れてくるものは涙として流れてくる。
涙の理由なんて、突き詰めれば誰も分からないのかもしれない。
目を乾燥や汚れや細菌から守るためにとか、血の代わりに目に栄養を持っていくためだとか、身体の仕組みでいえばいっぱいあるんだろうけど。
生きていく為だけなら必要のないはずの、
感情表現に使うことが出来る涙が、
他の何でもないぼくらだけに備わってる理由も。
感情の変化で出てくる仕組みになってる理由も。
きっと本当は誰にも分からない。
存在しない涙の理由。
9/28/2025, 4:38:47 AM