とある恋人たちの日常。

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 居間に向かうと恋人がソファに横になっていて、座ると言うより寝転がってスマホをいじっている。
 
 部屋着はパンダの着ぐるみのようなふわふわなパーカーに同じふわふわの生地の黒いショートパンツ。
 真っ白な素足がスラリとのびていて、俺としては目が惹かれて仕方がない。
 
 いや、いいんだよ。
 家だし、俺恋人だし。
 それでも無防備過ぎて色々心配になっちゃう。
 
 俺は座る場所のないソファの前に膝を立てて座り、彼女のお腹辺りに寄りかかる。
 
 彼女はスマホから視線を外して、俺を見つめてふわりと笑ってくれた。そして俺の頭を優しく撫でてくれる。
 
 うーん、極楽です。
 
「どうしましたかー?」
「かまって欲しいのとー」
「のと?」
 
 くすくす笑いながら彼女が膝を立てるから、頭から伝わる彼女の体温の面積が広がって……やっぱり幸せです。
 
 俺は彼女の足の方に視線を送ると、彼女もそれに習ったみたい。
 
「素足がまぶしいです」
 
 キョトンとしているけれど、人畜無害に見えるウサギだってオオカミになるんだと、もう少し理解して欲しいです。
 
 
 
おわり
 
 
 
四六七、素足のままで

8/26/2025, 1:38:41 PM