零時、昔のあなたとのことを思い出した。
何も気にせず楽しく無邪気に遊んでいたあの頃、
ただムカついて感情に身を任せて喧嘩して。
あなたと出逢って、十何年という月日が経ってしまった
いまはもうお互い独り立ちして、たまーに、連絡を取り合う程度の関係だけれど。
あなたはもう、知らない誰かと結婚して、子供も生まれて幸せに暮らしているだろうけど。
私が勇気を出していれば、違う運命を辿ったのか。と
砕け散ってしまっても、ありのままの友達でいられる結末はあったのか。と
そんなくだらない想いが、切なさが。頭のなかを駆け巡るんだ。
あぁ、窓の外から微かな光が差し込んできた。もうそんな時間なのか。
暖かな朝日が、私を嘲笑うように見えて仕方がない。
眠れないのに、わたしはまた目を瞑るんだ。眠ることさえできないのに、私はまた今日を生きてしまうんだ。
あぁ、どうして、眠れないほど好きになってしまったのだろう
もう、やめたかったんだ
あなたの隣に居たいと、願ってしまうことは。
『眠れないほど』
12/5/2024, 10:24:06 AM