白米おこめ

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日陰ぼっこをしよう。
太陽の光は、僕達には眩しすぎるから。
灰になってしまうだなんて冗談を言い合いながら、
太陽から隠れるように小さな樹の下に集まろう。

木陰で寄り添って、内緒話をしよう。
眩しさに目を細めると、
君の表情がわからなくなってしまうから。
ペットボトルの水で喉を潤しながら、
こっそり持って来たタオルで汗を拭こう。

束の間の休息。二人だけの時間。
一本しかない木の幹に、もたれるフリをして寄り添おう。
小さな葉の影にすっぽり埋もれるように体育座りをして。

グラウンドで揺らぐ陽炎を、今だけは遠いものとして。
そっと、日陰で並んで眺めていよう。

「日陰」 白米おこめ

1/29/2025, 1:58:38 PM