悠々

Open App

今日、君はずっと隣で苦悩していた。私は、君に手を貸していたがどうにもいかないものだった。困難を極め、疲れ果てて君は子供に戻っていた。君が子供に戻ると、途端に甘えてくる。距離感が近くなり、作業に支障が来さない程度に私に触れる。声は、やわらかく間延びし、触れられそうな程優しかった。そして、私のことを好きなのだと、行動で示してくれる。いわゆる愛情表現を君は間髪入れずにしてくれるのだ。それは、私にとって嫌悪に成ってしまった。元カレを彷彿とさせるのだ。元カレは、常時甘えてくるが、特に仕事終わりに子供に戻る。そして、キスを強要される。私は、嫌だった。嫌と言っても無理やりしてくる。トラウマさえあるほどに、嫌悪感に満ちていた。
でも、それは元カレであって、君ではない。君は、私のことをちゃんと人として見てくれる。意見の尊重もしてくれる。だから、私は君の隣で共に歩きたいと思った。人間だから、表情筋や心理行動が似てくるのは仕方がない。要は、君がどんな人間なのかをちゃんと分かっているのか、どうかなのだ。私は、フラッシュバックで身が千切れる思いをした。でも、今立っていられるのは君の支えがあったからだ。きっと君が居てくれなければ、トラウマに向き合えずに絶望に浸る卑屈な人間に成っていた。君の支えに成りたいな。君の隣にいれるように努力し続けるよ。

3/14/2024, 10:09:48 AM