沈黙が苦手だった。
何か喋らないといけないあの空気に、思わず呑まれそうになるからだ。
一人が苦手だった。
奇異な目で見られるあの眼差しに、思わず心が折れそうになるからだ。
全て自分の心がそう思わせていたことに気付いたのは、何時の頃だったのだろう。
恐れていたあの頃の私に今は胸を張って言いたい。
沈黙を共有できる人と居なさい。
同じ時間を共にすることの意味を学ぶことができるから。
一人の時間を持ちなさい。
自分とじっくり向き合える貴重な機会だと知ることができるから。
だから私は沈黙を恐れない。
だから私は一人でいたい。
8/1/2024, 6:05:53 AM