霜月 朔(創作)

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どこまでも続く青い空



貴方の居ない日々は、
果てしなく、暗い灰色。
全てがモノクロームでした。

咲き乱れる春の花々も、
夏の空に浮かぶ入道雲も、
赤や黄色に彩る木々も、
雪化粧した銀世界も、
貴方が居なければ、
何もかも、色を持たなくて。

私は、空を見上げます。
爽やかな風が吹き抜け、
頭上に広がるのは、
何処までも続く青い空。
そして、私の隣には…。
漸く再会できた、
誰よりも愛しい貴方。

貴方に再び会えて。
貴方がまた隣に居てくれて。
貴方が微笑み掛けてくれて。
空は、こんなにも、
美しかったのだと、
私は、漸く思い出しました。

青い空も。白い雲も。
赤い山も。黄色い木々も。
銀色の森も。白銀の野原も。
桃色の花も。若葉色の草も。
貴方と一緒なら、
私の世界は、こんなにも、
鮮やかに、彩られるのですから。

だから、もう二度と。
私を一人にしないで下さいね。

10/23/2024, 5:50:40 PM