仲間
いつ死ぬかも分からないこの世界で
あなたに出会うことが出来たのは
生きてきたなかでの幸せで
ずっと、この先も
その幸せを噛みしめていくものだと思ってた
僕は戦場で戦うことが決まった。
その日の夜、あなたは僕を呼び出した。
「…別れよう。これからは、仲間でいてね」
そういう君の手は震えていた。
僕は何もいうことが出来ずに、
ただ立ちすくんでしまった。
きっと、僕が戦場に行くから。
別れたくなくても、別れることしか出来なかったんだ。
僕が帰ってくるか分からないのに、待つ必要なんて
無いって君は思ってるんだね
……でも、僕はそういって欲しかったんじゃない。
いつ死ぬか分からないこの世界で。
僕は、君が死んでも、君を待つつもりだった。
君は、きっと違ったんだね。
…ただ、待ってると、
「…少しでも引き留めて欲しかったな、」
仲間を想い、夜明けと共に戦場へ。
12/10/2023, 2:56:36 PM