ナギ

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どうして

どうして?どうして?どうして?どうして!
どうして僕は、、こんなのに育ったの?

今日の昼間の出来事に話は遡る。
昼ごはんを食べた後、軽い腹痛に襲われていた。
僕の体はなぜか、腹痛が起こるたびに眠気が訪れる。
昼寝するつもりはなかった。
けど、リビングで気づいたら寝ていた。
僕にはキョウダイがいる。
僕の見ているテレビを勝手に見ようとしているところを見てしまった。
起きて早々、頭に血が上った。
口酸っぱく「僕が見るまで見るな」と言っていたのに。
怒鳴りはしなかったけど、苛立ちながら注意した。
僕は自分の見ているものや集めている本をキョウダイに先に見られるのが嫌だ。
自分が楽しみにしていたのに先に他人が楽しむ。
そんなこと絶対に許せない。
その後、少し様子を見てから自分の部屋に戻った。

僕は他人を怒ることができない。
そもそも怒ったことがない。
イライラはするものの、それを口には出さない。
だから、僕が何かを注意するところを母に見られると「〇〇が怒るなんて珍しい。あんま怒らせちゃダメ」
と言うのだ。
別に怒ってないんだ。
ただ、感情を表に出すことが苦手なだけなんだ。
思ったことを言葉にすることが得意じゃないんだ。
そのせいで、僕は壊れた。

高校生である僕は春に入学した学校を転入した。
理由は、クラスに馴染めなかったこと。
人見知りの僕が話しても、その言葉が届かない。
僕の居場所は、そこになかったんだ。
転入したいことを親に伝えることすら怖かった。
僕がやめたいって言ったら怒る?
迷惑だよね。
『ごめん、迷惑かけて。
そんなつもりじゃないんだ。
ただ。
このままだと、僕が僕でなくなる気がするんだよ。』
こんな言葉しか思い浮かばなかった。
僕がいなければ迷惑なんてかからない。
通信制の学校に通うことになってからキョウダイは。
僕のことを「不良」と言った。
学校に行くことが少ないだけなのにこの言い様。
親も否定してくれたけど、キョウダイはこんなことを言ったんだ。
「不良ってそういうことじゃなく、不良品の不良」
だと。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
不良品の僕でごめん。
なんでこんな風に育ったのかわからないけど。
ごめんなさい。

1/14/2024, 11:05:45 AM