未来のことを描くのはやめよう。何度もそう思った。 新しい季節が来ると、新しい出会いがあると、今度こそはと考えてしまう。つい人を信じすぎて、空回りしてしまう。予想通りにいったことなど、結局一度だってなかったのだ。 期待なんかしなければ、裏切られたと嘆くことも、情けなくて砂を噛むこともないはずで。だからほどほどであきらめる。それがいまの私の未来図だった。 ……そうだった、はずなのに。『未来図』
4/15/2025, 9:11:20 AM