「はじまりはいつも」なんて定型句、「バレンタインはチョコ」と同じではないか。
何か特別なことが起こる日、自分の中で何かが生まれるきらめいた予感、しかしそういったトキメキは大体メディア広告の戦略によって生まれた副産物だ。
チョコレート会社が購買意欲をそそのかすために生まれた言葉だったように、はじまりの予感も大体は恋愛コメディ映画やドラマで作られたキャッチフレーズだったりするものだ。
けれど、自分の中で誰かに言われずともはじまっていたルーティンもあったりする。
朝のはじまりは、いつもコーヒーの一杯がかかせなかったり、休日のはじまりは、ちょっと贅沢に二度寝をしていたり、恋のはじまりは、なんとなくスマホの通知から意識を離せなくなっている。
はじまりはいつも、無意識のうちに起きている。好きなものからはじまっている。好きが私のはじまりをつくっている。
だから、「バレンタインはチョコ」ぐらいのテンションで丁度いいのだ。上等だ。
お題/はじまりはいつも
10/20/2024, 11:31:54 AM