見覚えのある薄暗い天井。
目が覚めると、俺は自分のベッドで寝ていた。
……あれ?いつ、ベッドで寝たんだ?
確か……彼女と一緒にリビングで酒を飲んでて……。
うーむ、記憶がない。
酔っ払って寝てしまったのだろうか?
薄目で壁掛け時計を見ると、もうすぐ0時になろうとしていた。
「うーん……」
俺の横で、彼女が寝息を立てながら寝ていた。
びっくりして声が出そうになり、慌てて口を押さえる。
もしかしたら、彼女が酔っ払った俺をベッドまで連れてきたのかもしれない。
折角、久しぶりに彼女とのんびり過ごそうと思っていたのに……。
彼女と一緒にいるのが楽しくて、つい酒を飲み過ぎてしまったようだ。
時計の長い針が、短い針と重なり、一つになる。
「ありがとな」
俺は時計の針のように、彼女の身体をぎゅッと抱き締め、一つになった。
9/24/2025, 10:17:31 PM