雲り。
雨。
晴れ。
夏。
どれも愛する瞬間だった。
いつだって僕を見守ってくれていた。
今日の空は何色だろうか。
眩しいくらいの、水色か、
恵みをもたらす灰色か?
それでも明日には、光は差すのだろうか。
何億年と続いてきたこの世界。
僕もその一員に成れるだろうか。
「生を繰り返してるお前さんにゃ、もう立派な一員じゃねぇが。」
驚いた。
座った老人が笑顔で見つめていた。
「……そう…ですね。」
微笑みが移ってしまった。
と同時に、胸に暖かさがじんわり広がっていった。
「ありがとう…ございます。」
今日も明日も、これからも……ずっと、
いい日になるといいな。
3/24/2025, 6:38:46 AM