神様というのは、曖昧な存在だ。
それはそんなに偉いのか?そんなに強いのか??
私は仏教系の幼稚園に、通ったため、そこで教えられた影響は大きい。
1番偉いのは釈迦如来である。
幼稚園の頃から『西遊記』は知っていたが、その世界ではスーパーモンキー孫悟空が滅法強い。
あの物語のクライマックスは、実は前半部分の「大鬧天宮(だいどうてんぐう)」なのである。
斉天大聖が、天界にて神々の軍勢を蹴散らすのだ、
後に三蔵と辺鄙な田舎街や山奥で、何匹もならず者の妖怪を倒すが、そんなのに悟空が負ける筈がないのだ。
天の兵を相手に大暴れする方が楽しいに違いあるまい。
最後は二郎真君と名勝負を繰り広げ、遂に捕まるのだが、この時点で悟空はそこら辺の神以上の力を備えているのである。
『西遊記』を知った後に、『古事記』や『ギリシャ神話』、或いはそれ以外の神話で、さまざまな神々のあらゆる行状を知っても、
つい、「けれど、釈迦の方が上だ」という考えに至ってしまう。
中野美代子の考察によると、二郎真君は李冰(りひょう)という人であり、治水の功労者で、後に神となった。それが紆余曲折の末に悟空となるのだ。
つまり斉天大聖vs二郎真君は自分と自分が戦っているようなもので、力が拮抗するのは当然なのだ。
中国の神様では三国志の関羽が、金銭関係の神様になっているのは面白い。
日本も、神々は沢山いるけれど、人間が神様になった例も多く、菅原道真は有名だ。
学問の神様として人気があるが、都を恨んいて災いすると恐れられていたのは、『陰陽師』など読むとよく分かる。
個々の神様の話は、調べてみると面白い。
でも、それらの神々にお願い事を祈っても、叶う道理はないと思う。
神社では拝んでいるのだけれど。漠然と、平穏無事を願うばかりである。
4/15/2024, 2:49:29 AM