時計は1時30分を指した。
キリがいいななんて思いながら、暖かい照明の下でスマホの画面に戻る。そろそろ寝なきゃって、照明を消してスマホを枕元に伏せるとき、一瞬にして、周りの音が引いていく感じがする。
この瞬間が結構好きだ。世界に自分だけ、取り残されている感覚。
ただ音に耳を澄ませる。目を開けていても閉じていても見える景色は変わらない。目の前にあるのは深い暗闇。外の街灯のぼんやりとした微かな光が漏れ出し、その周辺だけ薄ら青く見える。
そのグラデーションに眠気を誘われて、眠りにつく。
6/29/2025, 4:36:46 PM