恋するロマンチストな乙女

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初恋の日…
私にとって、初恋の日。それは…今では、私は、最低な事に、今の恋を、“初恋“にしてしまっているし、そう思い込む様にしてしまっているが…でも、私の本当の初恋は、何年も前の話だ…
私の初恋の日は、 6歳頃だ。当時の私は、周りの人全てが困り果てる程、物凄く問題児だった。その為、幼稚園の後、保育園二つを出てから無事小学生に進学をした。そう。その小学生に進学する前、最後に通ってた保育園にて、私は、とある男の子に恋をしていた。それは、彼も同じ気持ちだと後に気付かされる…
当時、保育園でお昼寝をする際、何時でも周りから煙だかられ、その子の隣は、ジャンケンに負けた人が寝る、と言う程の子がいた。その理由は…その子は、お昼寝中物凄い量のヨダレを垂らしてしまい、最悪な場合は、その子の隣の子のお布団まで染みてしまう程だからだ…でも、当時、私は、そんな事どうでも良いし、気にしない程、彼が好きだった。だからこそ、毎日、そのジャンケン大会が開かれる度に、「良いよ。私が𓏸𓏸の隣で寝るよ。」と自らその子の隣に寝るのを希望した程だ。当時暴れん坊で、同じクラスの誰もが怖がる程の私だったが彼は、恐らく、普段は、中々見られないはずのそんな私の優しさに、惹かれたのだろう。私達は、母親同士でも仲が良く、更には、家もほぼご近所と言う事も有り、毎日、一緒に帰っていた。私達は、自転車を押して歩く母親達の前で二人、そして、後ろには、自転車を押して歩く母親2人。そんないつも通りのある日の事。彼は、私に突如、ある耳打ちをする。
ー俺、君の事が世界一大好きだよー
と。まるで世界が止まった様に感じた。当時、私も彼を好きだったし、初めての告白だったから、めちゃくちゃ嬉しかった。だからこそすぐ返事をした。
ー私も𓏸𓏸の事、世界一大好きだよー
と。そう。あの頃の私達は、物凄く純粋で、何も知らない哀れだった…その告白以来、私が、周りを虐めたから致し方無い虐めの仕返しなのにも関わらず、私よりも小さくて、弱いはずで、怖いはずなのに、彼は、必死に私を守り始めてくれた。凄く嬉しかった。私は、当時から勝手に彼の中で“許嫁“だとさえ信じていた。あれからは、色々な事が重なり、気付けば、あんなに当時は、仲良かったはずの私達の間にさえ、距離が出来ていった…どんどん大きくなるにつれて、私達は、話さなくなり、会う回数も減り、距離も出来て…どんどん心の距離でさえ離れていった…結局、私達は、その頃からも色々有り今じゃ、私達の出会いの場だったはずの故郷に、君と君の家族でさえ何処かへいなくなってしまった…私の初恋は、呆気なく終わってしまったんだ…悲しい程に…

5/8/2024, 5:59:06 AM