月と六文銭

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「こんな夢を見た」
 雲か霞のかかったような、飛んでいる飛行機の窓から見えた空のような場所に僕は佇んでいる。既視感があるような場所。
 遠くから声が聞こえる。若い女の人?いや何人かいて明るい笑い声が聞こえる。男の人もいるみたいだが、姿が見えない。
声のする方へ行ってみるかと足を動かした瞬間、ビクッとして目が覚めた。
なんだあの場所は?もしかして草臥れた僕に彼岸からお迎えが来たのか?
「もうこんな世界は嫌だ。死んでしまいたい。」とまでは思ったことはないが、「生まれてきた良かった。」とも思ったことがない。
もう少し生きてみよう。皆さん、お付き合いよろしく。

1/24/2024, 3:31:25 PM