もう“あの子”には会えないの…?
なんで行っちゃったの…?
卒業まで後ちょっとだったのに…
さよならの一言も言ってないのに…
君の誕生日の前日に転校するなんて…
直接プレゼント渡したかったよ!!
さよならの一言ぐらい言いたかった!!
理由もどこに行ったかも…先生は何も教えてくれない…
そういえば…あの場所にいないのかな
僕が行ったのは君と良く来ていた小さい広場
君と僕はここに来て良く喋ってたよね
“夕日が沈んでしまうまで”
でも…君はいなかった
でも…僕は信じた。君がここにくることを
絶対にもどってくることを
それから僕は毎日ここにきた
でも…やっぱり君はこないなぁ…
もう一生会えないの?
高校とか…一緒にならないかなぁ
成人式のときに偶然会えないかなぁ
誕生日に直接祝えないかなぁ
連絡ぐらい…できないのかなぁ
君とした約束…叶わないのかなぁ?
“二十歳になったら初お酒は君と飲む”
こんなこと、願ってもどうにもならないよね…
行ってしまったんだと実感するにはすごく時間がかかった
だから、実感したときは、ここでずっと泣いていた
ある日、僕に人生最大の喜びの瞬間が訪れた
いつものように来ないだろうなと思いながらもここへ来た。
やっぱりこないなぁ…
夕日が沈むには十分早かったが、僕は帰ろうとした
すると突然、声がした
『あの…!僕のこと覚えてる…?』
…ッ!!
もしかして…と思い振り返る
するとそこには、転校してしまったあの子が来ていた。信じられなかった。驚きでいっぱいだった。
少し時間が立つと君は僕に“あのこと”を言った
『約束…覚えてる?
二十歳になったら初お酒はお前と飲む』
僕はそれを聞いた瞬間、感極まって涙が溢れ出してきた。覚えてたんだ…よかった…よかったよ…
そして、僕と君は“夕日が沈んでしまう”まで話し続けた。
あぁ、やっぱり…お前は最高なやつだよ
絶対戻ってくるって思ってた…信じててよかったな
テーマ:沈む夕日
あとがき
読んでくださった方、ありがとうございます。
この話は僕の実体験をもとに書いています。卒業まで後ちょっとの時、あの子の誕生日前日に転校を知らされ、直接誕生日を祝えなかった、さよならの一言も言えなかった。これが実体験です。
この後の話は自分の願望です。こんな再会の仕方したら本当に号泣してしまうと思います。再会できただけでも泣いちゃうんじゃないかと思います。
2024/4/7
4/7/2024, 2:18:53 PM