桑名仁

Open App


夜空に煌めく星を見つめていると、自分がどれだけちっぽけな存在なのかを思い知らされる。星は何年も前のものが見えているんだと、どこかのラジオで聞いた。

いま見えている星はもうすでに存在していないのかもしれない。消失していたとしても、それに気付くのは何百年もあとの話。ずっとあなたの姿が目の奥にこびりついて離れないが、それは星と同じなのかもしれない。
すでに居なくなっていることにまだ気付いていないだけなのか。

もう一度、会いたいな。

流れ星に祈ろうと思っても、たったひとつしかない陳腐な願いしか出てこなかった。

4/25/2024, 12:52:16 PM