27(ツナ)

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「君と見た虹」

学校からの帰り道。
重苦しい沈黙と両肩に感じる重みに耐えかねてふと上を向いた。
あの日、君の隣で見た空には大きな虹が架かっていた。

「あ!虹でてる。見て!」

僕が言うと、俯いていた君も顔を上げた。

「…ほんとだ!凄い…きれい。」

今にも泣きそうだったその顔が、虹を見た瞬間ぱっと笑顔に変わった。その時、僕は君を一瞬で笑顔にしてしまう虹のような人になりたいと思ったんだ。

君と見たあの虹は一生忘れない。もう、僕の隣に君がいないとしても。

2/22/2025, 11:58:26 AM