愛する、それ故に
学校帰り不意に友達に聞かれた。
「ねぇ、推しと付き合ったり結婚したりしたいと思う?」
そんなとんでもない事思うわけない。
「ないね。全く。」
「えー!そうなん?でも、しょっちゅう好きだの愛してるだの言ってるじゃん?」
興味津々の様子で質問攻め。
「まぁ、人それぞれあるからそういう下衆な考えのファンもいるかもしれないが私は違う。」
「じゃあさ、あんたにとって推しってなに?」
待ってましたと言わんばかりに私の心の中の早押しボタンが『ピンポーン!!』と鳴る。
「ズバリ、命の源! 推しは生きる活力!推しがいるから生きられる!推しのために健康を維持し、推しのために長生きする!愛ゆえに、彼らの幸せを常に願う!」
天を指さし高らかにそう言うと、いつの間にか周りで聞いていた人達から拍手喝采を浴びていた。
10/8/2025, 11:03:02 AM